2025年の司法試験では、合格者1,581名のうち1,432名が伊藤塾の有料講座受講生だった。合格占有率90.6%という圧倒的な数字を持つ一方、受講料は司法試験講座で約147万円と業界最高水準にある。
「実績は認めるが、この金額を払う価値があるのか」——そう悩む人は少なくない。伊藤塾の各講座の特徴・費用・口コミ・合格実績を整理し、他社との比較データも交えながら、あなたが伊藤塾を選ぶべきかどうかの判断材料を提示する。
伊藤塾とは?法律系資格予備校の老舗が持つ実力
1995年に弁護士の伊藤真氏が開塾した法律系資格に特化した予備校であり、30年にわたり法曹・公務員・法律系資格の合格者を輩出し続けている。
基本情報(設立・塾長・校舎・対象資格)
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 設立 | 1995年 |
| 運営 | 株式会社法学館 |
| 塾長 | 伊藤真 (弁護士・元LEC司法試験講師) |
| 校舎 | 東京校(渋谷)・早稲田校・仙台校・京都校の4校 |
| 対象資格 | 司法試験・予備試験 公務員試験 司法書士 行政書士 アメリカ法/LL.M.留学 |
| 学習形態 | 通学(ライブ)・通信(Web配信)・フレックス |
伊藤塾の教育方針には「合格後を考える」という理念がある。単に試験に受かるための知識を詰め込むのではなく、合格後に実務家として活躍できる基盤を築くことに重点を置いている。
「老舗だから古い体質なのでは?」と感じる人もいるだろう。しかし実際には、Web通信講座の整備、デジタル添削システムの導入、倍速再生対応の講義動画など、オンライン学習環境は年々アップデートされている。
OB・OG会やセミナーでの実務家との交流機会も設けており、「試験に受かったら終わり」ではない予備校として独自のポジションを築いている。
伊藤塾が業界最大手と言われる3つの根拠
業界最大手という評価には、裏付けとなるデータがある。
第一に、合格占有率の高さ。司法試験では合格者の90.6%が伊藤塾受講生であり、他の予備校を大きく引き離している(出典:伊藤塾公式HP、2025年実績)。
第二に、対応資格の幅。司法試験・予備試験にとどまらず、公務員試験(国家総合職・地方上級)、司法書士、行政書士と法律系の主要資格を網羅する予備校は少ない。
第三に、講師陣の層の厚さ。司法試験講座だけで16名の講師が在籍し、伊藤真塾長と呉明植講師という2人のカリスマを擁する。受講生は自分の学習スタイルに合った講師を選べる体制が整っている。
これらの根拠を踏まえると、「業界最大手」は看板倒れではなく、実績に基づいた評価と判断できる。
伊藤塾の講座別ガイド|4つの主力講座を解説
伊藤塾には6つの講座カテゴリがあるが、受講者の大半が集中するのは司法試験・公務員・司法書士・行政書士の4講座。それぞれの対象者・費用・特徴を整理した。
司法試験・予備試験講座
伊藤塾の看板講座であり、最も高い合格実績を誇る。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主要コース | 2年合格コース 予備試験1年合格コース 合格プレミアムコース |
| 受講料 | 1,476,200円〜1,496,000円(税込) ※早期割引で7万円OFF(2月28日まで) |
| 学習形態 | Web通信+通学オプション |
| 講義時間 | 800時間以上(2年合格コース) |
| 主要講師 | 伊藤真、呉明植、横山えみこ、本田真吾、伊関祐 |
2年合格コースは、サークルやアルバイトと両立したい大学生、フルタイムで働く社会人の両方に対応する設計。予備試験1年合格コースは、まとまった学習時間を確保できる人向けの速修プラン。
カリキュラムは「基礎マスター→論文マスター→リーガルトレーニング」の3段階で構成され、基礎から実践までを体系的にカバーする。少人数ゼミやデジタル添削システムも組み込まれており、独りで黙々と学ぶだけの学習にはならない。
向いている人: 法律の学習経験がゼロの初学者、または独学で行き詰まりを感じている経験者。2年間の継続学習に対する覚悟がある人。
注意点: 講義800時間超のボリュームがあるため、1日2〜3時間の学習時間を安定的に確保できることが前提条件になる。
公務員試験講座
国家総合職の合格実績に強みを持つ講座。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主要コース | 国家総合職コース 国家一般職+地方上級コース 裁判所事務官コース |
| 受講料 | 272,000円〜650,000円(税込) |
| 内々定率 | 83.3%(全国平均36.0%、2025年) |
| 主要講師 | 佐藤修一、相澤育郎 |
合計740時間超のカリキュラムには、基礎講義に加え、政策課題ゼミや面接対策が含まれる。面接対策講座は「合格レベルに達するまで」実施されるため、受講生の不安を残さない仕組みになっている。
外務省、経済産業省、厚生労働省、総務省をはじめとする各省庁への内定実績があり、国家総合職を狙う受験生にとっては有力な選択肢。
向いている人: 国家総合職(法律区分・教養区分)を第一志望にしている人。面接対策まで手厚いサポートを求める人。
注意点: 市役所(教養型)のみ志望の場合はカリキュラムがオーバースペックになる可能性がある。受講料と対策範囲が自分の志望先に合致しているか、事前に確認すべき。
司法書士試験講座
登記法の指導に定評があり、合格占有率59.0%(2024年、最終合格者737名中433名)の実績を持つ。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 主要コース | スリーステップコース スピード&フリーコース ステディコース |
| 受講料 | 518,000円〜529,000円(税込) ※早期割引あり |
| 学習期間 | 最短10ヶ月〜 |
カリキュラムは「体系編(約18時間)→ステップアップ編(約111時間)→本論編(約381時間)」の3段階。体系編で法律用語と主要科目の全体像を掴み、本論編で本格的な知識を身につける。
ステディコースは1回45分の短時間講義で構成されており、仕事や育児と両立しながら学ぶ人にも対応している。
向いている人: 司法書士を本命とする人、行政書士とのダブルライセンスを狙う人。登記法を体系的に学びたい人。
注意点: スピード&フリーコースは学習経験者向け。初学者がフリーコースを選ぶと基礎固めが不十分なまま進むリスクがある。
行政書士試験講座
4講座の中では最も受講料が抑えられている。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 受講料 | 198,000円〜248,000円(税込) |
| 合格実績 | 非公表 |
| 特徴 | カウンセリング制度、充実した学習サポートイベント |
合格実績は非公表だが、カウンセリング制度を活用して学習進捗を管理できる体制が整っている。行政書士と司法書士のダブルライセンスを目指す受講生も一定数おり、伊藤塾内で講座を横断できるのは法律系特化校ならではの利点。
向いている人: 法律系資格の入口として行政書士から始めたい人。将来的に司法書士や他の法律系資格も視野に入れている人。
注意点: 合格実績が非公表のため、実績重視で選ぶなら他社(フォーサイト・アガルート等)のデータとも比較が必要。
講座選びの判断フロー
「どの講座を選べばいいか分からない」という人は、以下で方向性を確認できる。
Q1. 目指す資格は何か?
→ 弁護士・検察官・裁判官 → 司法試験・予備試験講座
→ 国家公務員・地方公務員 → 公務員試験講座
→ 司法書士 → 司法書士試験講座
→ 行政書士 → 行政書士試験講座
→ まだ決まっていない → 伊藤塾の無料受講相談で適性を相談
Q2. 予算はいくらか?
→ 100万円以上確保可 → 司法試験講座のフルコース検討可
→ 50〜100万円 → 公務員(フルパック)or 司法書士
→ 20〜50万円 → 公務員(一般職コース)or 行政書士
→ 20万円未満 → 行政書士、または他社の低価格帯も並行検討
伊藤塾の費用と他社比較|受講料は高い?
伊藤塾の受講料は法律系予備校の中で最高水準に位置する。ただし「高い=悪い」とは限らない。合格実績とサポート体制を加味した費用対効果の視点が不可欠。
講座別の受講料一覧
| 講座 | 受講料(税込) |
|---|---|
| 司法試験・予備試験(2年合格コース) | 1,476,200円 |
| 司法試験・予備試験(合格プレミアムコース) | 1,496,000円 |
| 司法試験・予備試験(予備試験1年合格コース) | 1,480,600円 |
| 公務員(国家総合職フルパック) | 650,000円 |
| 公務員(国家一般職+地方上級) | 328,000〜368,000円 |
| 司法書士(スリーステップコース) | 529,000円 |
| 行政書士 | 198,000円〜248,000円 |
他社5社との価格比較表
司法試験・予備試験講座で比較すると、価格差は歴然としている。
| 予備校 | 講座 | 受講料(税込) |
|---|---|---|
| 伊藤塾 | 2年合格コース | 1,476,200円 |
| アガルート | 予備試験最短合格カリキュラム/フル | 998,800〜1,298,000円 |
| 資格スクエア | 合格フルパッケージ | 817,800〜877,800円 |
| LEC | 予備試験1年スマート合格コース | 706,300円 |
| スタディング | 予備試験合格コース(基礎) | 89,100円 |
伊藤塾とスタディングでは約140万円の差がある。「それならスタディングで十分では?」と思うかもしれない。しかし両者はサポート体制・講義時間・教材のボリュームが根本的に異なる。スタディングはスマホ完結型の効率学習に特化しており、伊藤塾のような少人数ゼミ・添削・カウンセリングは提供していない。
価格だけで比較するのではなく、「自分にどこまでのサポートが必要か」を判断軸にすべきだろう。
投資回収の試算: 弁護士の平均年収は約1,000万円。仮に合格前の年収が400万円だった場合、年収増分は600万円。伊藤塾の受講料147万円は、資格取得後わずか3年目で回収できる計算になる。2年間の学習期間と合わせても、5年後にはプラスに転じる。もちろん全員が合格するわけではないが、「147万円は高すぎる」と即断する前に、合格後のリターンも含めて判断すべきだろう。
割引制度・教育訓練給付制度の活用法
伊藤塾には複数の割引制度が用意されている。
| 制度 | 内容 |
|---|---|
| 早期申込割引 | 最大7〜10万円OFF(期間限定) |
| 再受講割引 | 対象講座の受講料40%OFF |
| 友人紹介制度 | 紹介者・申込者にAmazonギフト券1万円 |
| プロフェッショナル応援 | 予備試験・司法試験講座受講者にAmazonギフト券2万円 |
| 教育訓練給付制度 | 受講料の20%(最大10万円)を国が支給 |
たとえば司法試験2年合格コース(1,476,200円)に早期割引7万円+教育訓練給付10万円を適用すれば、実質負担は約130万円まで下がる。再受講割引(40%OFF)を使えば、2回目の受講は約89万円に圧縮される計算。
「高い」と感じた場合は、まず利用できる割引制度をすべて洗い出すことが最初のステップになる。
伊藤塾の評判・口コミ|受講生のリアルな声
口コミは個人の感想であり、そのまま鵜呑みにはできない。ただし複数の口コミに共通するパターンからは、伊藤塾の実像が浮かび上がる。
良い口コミの傾向(講師の質・合格実績・サポート)
良い評価が集中するのは、次の3点。
講師の指導力。「呉クラスにしてよかった。学習支援システムは便利だし、呉先生の説明はわかりやすい」。呉明植講師への支持は特に根強く、「現場至上主義」の講義スタイルが受講生の信頼を集めている。
サポート体制。「カウンセリング制度で、どの科目の何をやるべきか具体的なアドバイスをもらえた。悩むことなく勉強に取り組めた」。学習計画を講師と一緒に立てられる仕組みは、独学では得られない価値と言える。
教材の網羅性。「伊藤塾を信じてその教材を完璧にする方が合格に直結する」。複数の教材に手を出さずに済む網羅性は、学習の一貫性を保つうえで大きな利点。
公務員講座の声。「教養区分に合格した今、佐藤講師の解説を信じて良かったと思います。レベルの高い受講生と切磋琢磨できる環境にも感謝しています」。公務員講座では、講師の指導力に加え、受講生同士で対面練習ができる環境が評価されている。
司法書士講座の声。「どの講師の方も熱意をもって指導してくださり、励ましの言葉を発信してくださるので、そのたびに『もっと頑張らないと』と自分に言い聞かせることができた」。長期間にわたる試験勉強では、講師のメンタルサポートがモチベーション維持に直結する。
悪い口コミの傾向(費用・テキスト量・スケジュール)
否定的な評価に共通するのは、次の3点。
学習量の多さ。「伊藤塾 呉クラス 司法試験速修1年コースを1年で終われる自信がありません」。講義時間800時間超のカリキュラムは、学習時間を十分確保できない人には過酷に映る。
テキストのボリューム。「こんな分厚いテキストを綴じられるバインダー、どこに売ってるの?」。網羅性の高さは裏返せば物量の多さであり、圧倒される受講生もいる。
情報の丁寧さの裏返し。「噛み砕きすぎてまどろっこしいと感じる」。初学者には好評な丁寧さが、学習経験者にはテンポの遅さとして映るケースもある。
公務員講座の声。「伊藤塾は公務員試験用のテキストも出しているけど、情報量が不足気味です」。一部の受講生からは、公務員講座のテキストに物足りなさを感じたという指摘もある。
口コミから見える伊藤塾の実像
良い口コミと悪い口コミを突き合わせると、一つの傾向が見えてくる。伊藤塾は「基礎から徹底的に、時間をかけて、講師と一緒に合格を目指す」予備校であり、その方針が合う人には最高の環境、合わない人にはオーバースペックになりうる。
「学習時間を十分に確保でき、講師の指導を受けながら体系的に学びたい人」にフィットし、「短時間で効率よく、自分のペースで進めたい人」にはミスマッチが生じやすい。口コミを読む際は、投稿者が自分と似た立場(社会人か学生か、初学者か経験者か)かどうかを確認してほしい。
伊藤塾の合格実績データ|数字で見る実力
合格実績は予備校選びの最も客観的な判断材料になる。ただし数字の読み方を間違えると、実態を見誤る。
司法試験の合格占有率90.6%の意味
2025年の司法試験合格者1,581名のうち、1,432名が伊藤塾の有料講座受講生。合格占有率は90.6%に達する。
さらにルート別の合格率も注目に値する。
| ルート | 合格率 |
|---|---|
| 予備試験ルートからの司法試験合格率 | 95.3% |
| 大学在学中の予備試験ルート合格率 | 98.6% |
| 働きながらの予備試験ルート合格率 | 94.3% |
予備試験の論文式試験でも、2024年の合格者449名中405名が伊藤塾の有料受講生だった。法科大学院入試においても、2022年入学の伊藤塾受講生500名が慶應・早稲田・東大・京大など難関校に合格している。
「受講者数が多いから合格者数も多いだけだ」という反論がある。確かに伊藤塾は受講者数が業界最多であり、母数の大きさが合格者数に反映されている側面はある。
しかし「占有率」は合格者全体に占める割合を示す指標であり、受講者数の多さだけでは説明がつかない。合格者10人中9人以上が同じ予備校を利用している事実は、指導の質を反映していると見るのが妥当だろう。
公務員・司法書士・行政書士の実績
| 講座 | 実績 | 年度 |
|---|---|---|
| 公務員(国家総合職) | 内々定率83.3% (全国平均36.0%) | 2025年 |
| 司法書士 | 合格占有率59.0% (737名中433名) | 2024年 |
| 行政書士 | 非公表 | ― |
公務員講座は内々定率が全国平均の2.3倍。司法書士講座は合格者の約6割が伊藤塾生。行政書士講座のみ合格実績が非公表となっており、実績で選ぶ場合は他社のデータとの比較が難しい点に注意が必要。
合格実績データの読み方と注意点
伊藤塾が公表する合格実績には、正しく読むための注意点が3つある。
第一に、「占有率」と「合格率」は別の指標。占有率90.6%は「合格者のうち伊藤塾生が何%か」を示す数字であり、「伊藤塾生の何%が合格したか」ではない。受講者全体の合格率は公表されていないため、占有率の高さだけで合格可能性を判断するのは早計。
第二に、自社調べのデータである点。合格実績は伊藤塾が独自に集計したものであり、第三者機関の検証を経ているわけではない。ただし、業界の慣行として各予備校が同様の方法で実績を公表しており、伊藤塾だけが例外的に不正確というわけでもない。
第三に、講座によって実績の透明度にばらつきがある。司法試験講座は具体的な人数まで公開されているが、行政書士講座は非公表。自分が受講する講座の実績がどこまで開示されているかは、申込前に確認すべきポイント。
数字の裏側を理解した上で、他社の実績とも並べて判断することが、後悔のない選択につながる。
まずは伊藤塾の公式HPで無料体験講義を視聴し、実績だけでなく講師の指導スタイルとの相性も確かめるとよい。
伊藤塾のメリット・デメリット
メリットだけを見て受講を決めるのは危険だし、デメリットだけを見て選択肢から外すのも早計。両面をフラットに整理し、自分にとって致命的かどうかを判断すべきポイントを明確にする。
5つのメリット
1. 業界最高水準の合格実績
司法試験合格占有率90.6%、国家総合職内々定率83.3%、司法書士合格占有率59.0%。これらの数字は他社を大きく上回る。
2. カリスマ講師陣を選択できる
司法試験講座だけで16名の講師が在籍。伊藤真塾長の理念型指導と呉明植講師の実践型指導、どちらのスタイルも選べる体制は他社にない強み。
3. 網羅性の高い教材
「伊藤塾のテキストを完璧にすれば他の教材は要らない」という合格者の声が示すとおり、試験範囲を漏れなくカバーする教材設計がされている。基礎マスターテキストには過去の出題済み論点と将来出題されうる論点が網羅的に収録されており、知識の基準線として活用できる。
4. 多層的なサポート体制
マイページ質問制度(24時間受付)、カウンセリング制度(月1回の進捗面談)、デジタル添削システム(オンラインで提出・結果確認)、スケジューリング制度(クラスマネージャーが学習計画を作成・見直し)、少人数ゼミ。通信講座でも通学に近いフォローが受けられる。有料オプションのi.Coach(個別指導)やマンツーマン指導(1時間20,000円+税)も用意されている。
5. 合格後のネットワーク
OB・OG会や実務家セミナーなど、合格後のキャリア支援にも力を入れている。「合格がゴールではなくスタート」という塾の理念が反映されており、合格後に実務家として活躍する卒業生との接点が持てる。
3つのデメリットと具体的な対策
1. 受講料が高い
司法試験講座は約147万円。スタディング(約9万円)の16倍、アガルート(約100万円)の1.5倍。
→ 対策: 早期割引(最大10万円OFF)、再受講割引(40%OFF)、教育訓練給付制度(最大10万円)を併用する。147万円を合格後の年収増分(仮に年600万円)で割ると約2.5年で回収可能。分割払い(クレジットカード・教育ローン等)にも対応しているため、一括での負担が難しい場合は支払い方法の相談も選択肢になる。
2. 校舎が4拠点に限定される
東京(渋谷・早稲田)・仙台・京都の4校舎のみ。地方在住者は通学が困難。
→ 対策: 通信講座を活用する。Web講義は倍速再生・繰り返し視聴に対応しており、Zoomによるライブ配信ゼミで臨場感も確保できる。マイページの質問制度やカウンセリングも通信から利用可能。
3. 学習量が多く、挫折リスクがある
講義800時間超+テキスト大量。学習時間を十分に取れない人には継続が難しい。
→ 対策: ステディコース(1回45分の短時間講義)やフリースタイルコース(1〜3年で柔軟にスケジュール調整)を選択する。カウンセリング制度で学習進捗を講師と共有し、無理のないペースを維持する。
伊藤塾が向いている人・向いていない人
ここまでの情報を踏まえ、伊藤塾がフィットする人としない人の特徴を整理した。
伊藤塾を選ぶべき人の特徴
- 合格実績を最優先で選びたい人: 司法試験の占有率90.6%を他に求めることは難しい
- 講師の直接指導を受けたい人: 少人数ゼミ・カウンセリング・添削がカリキュラムに組み込まれている
- 基礎から体系的に学びたい初学者: 法律知識ゼロからでも対応するカリキュラム設計
- 学習時間を十分に確保できる人: 1日2〜3時間+休日6時間以上を継続できる環境がある
- 合格後のキャリアまで見据えている人: OB・OG会やセミナーで実務家との接点を持てる
社会人が伊藤塾で司法試験を目指す場合の学習スケジュール例を挙げる。
- 平日:出勤前1時間+通勤中30分(音声講義)+昼休み30分+帰宅後1時間=約3時間/日
- 休日:午前3時間+午後3時間=約6時間/日
- 週間合計:平日15時間+休日12時間=約27時間/週
- 年間合計:約1,400時間(2年計画で2,800時間)
上記はあくまで一例であり、個人の理解速度や基礎知識の有無で大きく変わる。カウンセリング制度で自分専用のスケジュールを講師と一緒に組むことが現実的だろう。
他社を検討すべき人の特徴
- 費用を最優先に抑えたい人:スタディング(約9万円〜)やアガルート(約70万円〜)が選択肢に入る
- スマホ中心のスキマ学習で完結させたい人:スタディングのオンライン完結型が向いている
- 短時間で効率よく学びたい人:アガルートの「最短合格」コンセプトがフィットしやすい
- 学習経験があり基礎講義が不要な人:伊藤塾の丁寧な基礎講義がかえって冗長に感じる可能性
【診断フロー】あなたに合う予備校は?
以下の5問のYes/Noで、自分に合う方向性を確認できる。
Q1. 合格実績を最も重視するか?
→ Yes → Q2へ
→ No → Q4へ
Q2. 受講料100万円以上の予算を確保できるか?
→ Yes → Q3へ
→ No → アガルートまたは資格スクエアを検討
Q3. 法律の学習経験はあるか?
→ No(初学者) → 伊藤塾が最有力候補(基礎からの体系的指導が強み)
→ Yes(経験者) → 伊藤塾 or アガルート(講師の相性で選択)
Q4. 1日2時間以上の学習時間を継続的に確保できるか?
→ Yes → Q5へ
→ No → スタディングを検討(スキマ時間学習に特化)
Q5. 通学可能な校舎(渋谷・早稲田・仙台・京都)が近くにあるか?
→ Yes → 伊藤塾の通学コースも検討
→ No → アガルートまたはLECの通信講座を検討
この診断はあくまで方向性の目安であり、最終判断は各社の無料体験講義や受講相談で講師との相性を確認してから行うべきだろう。
伊藤塾に関するよくある質問(FAQ)
まとめ:伊藤塾を選ぶかどうかの判断基準
伊藤塾を選ぶべきかどうかは、以下の3つの判断基準で整理できる。
判断基準1:合格実績を最優先にするか?
司法試験合格占有率90.6%、国家総合職内々定率83.3%。この実績を重視するなら、伊藤塾は第一候補になる。
判断基準2:受講料と学習時間を確保できるか?
司法試験講座で約147万円、講義800時間超。この投資を許容できる経済状況と、継続的な学習時間の確保が前提条件。
判断基準3:講師と一緒に学ぶスタイルが自分に合うか?
少人数ゼミ・カウンセリング・添削を活用する学習スタイルにフィットするなら、伊藤塾の環境を最大限に活かせる。
3つの基準のうち2つ以上がYesなら、伊藤塾は有力な選択肢。1つ以下なら、アガルート・スタディング・LECなど他社も並行して比較検討することを推奨する。
次のステップ
迷っている段階で最も確実なのは、費用ゼロで伊藤塾の雰囲気を体験すること。
- 無料体験講義を視聴する
伊藤塾の公式HPから各講師の体験講義動画を視聴できる。講師との相性は合格までの学習モチベーションを左右するため、申込前の確認は必須 - 無料受講相談を利用する
予約制のカウンセリングで、合格者やコンサルタントが受講生の実力に合わせた学習計画を提案してくれる。コース選びに迷っている人は、自分に合うプランを具体的に聞ける - 資料請求・説明会に参加する
他社の説明会にも参加した上で比較すると、伊藤塾の強みと弱みがより鮮明に見えてくる
後悔のない意思決定への第一歩は、「調べる」から「体験する」に移ることだろう。